ジャコ・アーリー・イヤーズ・レコーディング・シリーズ
TOMMY STRAND & The Upper Hand
featuring Jaco Pastorius
2010年12月20日発売
The Upper Hand
featuring
Jaco Pastorius
HMV | amazon | TOWER
SONG LIST
- I Just Wanna Make Love To You
Willie Dixon (03:33) - Go Down Gamblin'
Blood Sweat & Tears (04:23) - Only The Beginning
Chicago (07:02) - Higher
Sly & Family Stone (12:30) - More & More
Blood Sweat & Tears (03:09) - Proud Mary
John C. Fogerty (02:58) - Too Hard To Handle
Otis Redding (05:45) - Funky Break Song
(01:32)
Alternate Songs
- Watermelon Man
Herbie Hancock (09:03) - The Chicken
Pee wee Ellis (05:31)
(Total Time - 54:35)
●販売元:キングインターナショナル
2009年9月18日
来日中のマーカス・ミラーが喜んでくれた!
2009年9月14日、ビルボード・ライブ東京で公演中のマーカス・ミラーへ、ADLIB誌・松下編集長から『トミー・ストランド&ジ・アッパー・ハンド・フィーチャリング・ジャコ・パストリアス』が贈られました。マーカスも大喜びでした(^^)。
ADLIB
2009年 10月号
特集記事を2009年10月号で掲載。中村梅雀さんとともに、私も寄稿しました。
BASS Magazine
2009年 10月号
ベース・マガジン2009年10月号ではADLIB編集長松下さんが取材を受けています。
2009年9月6日
【試聴レポート】製品版CDを試聴!!
音質の向上が図られついに完成へ!
ジャコの決意と意志がこめられた強靭なR&Bベースを聴け!
曲順も確定し、現在生産ラインに乗った『トミー・ストランド&ジ・アッパー・ハンド・フィーチャリング・ジャコ・パストリアス』。製品版はラフ・ミックスに比べ、音質も格段に向上しました。
具体的には楽器間バランスの調整、ノイズの低減、さらにヴォーカルのボリュームアップの処理が入ったように思われます。欲を言えばシンバルのヌケがやや不足している感は否めませんが、予想以上にパンチの利いたサウンドに生まれ変わっています。
この音質向上により、ジャコのベース音中心に聴きたい人だけでなく、純粋に音楽としてソウル、R&Bを楽しみたい向きにもきっと満足していただけることでしょう。
曲の途中で、左右バランスが一部乱れる個所もありますが、気になるレベルではありません。1971年のプライベート音源にしては、非常に良く録れています。
Photo by Bob Bobbing
この音源が録られたとき、ジャコとトレイシーの間に長女メアリーが誕生しており、ジャコは生活の基盤を固めるべく、一家を支える父親としての責任を自覚し、エレクトリック・ベース奏者を生業として行く決意を固めていました。
このアルバムからはジャコの強い意志とともに、ベーシストとしての向上心も感じ取れます。R&Bに全てを注いでいたジャコの強靭なベースライン、アルバム全体を通して脈々と続くグルーヴを感じてください。
収録音源で使用されたベースは現在、俳優の中村梅雀氏が所有しており、オフィシャル・サイトに記事と写真が掲載されています。
※記事に使用した画像はすべて許可を得ています。
2009年8月17日
【訂正】一曲のみ過去収録曲であることが判明。
#1.《I Just Wanna Make Love To You》は『Early Years Recordings』に収録されていたバージョンであることが改めて判明しました。
これはプロデューサー、ボブ・ボビング氏の考えで『Early Years Recordings』に入ってるバージョンと、今回初めて収録されるその他の曲が同じ音源、または別テイクでも同等のクオリティである曲を収録することで、収録のすべてを一定水準に保とうという意図のもとで決断されたようです。
2009年8月15日
収録された全曲が未発表バージョンに!
思い切った曲順変更で、アルバムの完成度が高まる。
大幅な曲順の見直しが行われています。当初オープニング・トラックに予定されていたインスト曲《The Chicken》に変わり、《I Just Wanna Make Love To You》を据えることになりました。(《The Chicken》は《Watermelon Man》とともにボーストラックになります)
《I Just Wanna…》は『Early Years Recordings』に収録されていましたが、今回収録されたものは未発表の別バージョンです。そして、このアルバムのハイライトである《Higher》は、『Early Years Recordings』に収録された音源と同じですが、12分超のフルバージョンで再録されています。
曲順を見直したことにより、開始から終盤まで活きの良いヴォーカルナンバーが並び、全体の流れがスムースになったようです。
2009年8月9日
【試聴レポート】ラフミックスを抜け駆け聴き!<その2>
ヘッドハンターズをも凌ぐグルーヴ
1971年のウォーターメロンマン。
ボーナストラックに収録が予定されているハンコック作曲の《Watermelon Man》。1973年の『Head Hunters』ではエレクトリック・ファンクナンバーに大胆にアレンジされました。ポール・ジャクソンの粘っこいベースがカッコ良かったですね。
この名曲、トミー・ストランド・アンド・アッパー・ハンドにもカヴァー音源が残っていました。『ヘッド・ハンターズ』以前の1971年演奏ですが、ギターとオルガンが加わることにより原曲よりカラフルに仕上がっています。ジャコのソロプレイはないもののパワフルなバッキングは聴きモノです。
今風の言い方で紹介するならジャムバンド的なサウンドではないでしょうか。この曲も音質は良くボーナス・トラックに見られがちなチープさはありません。
2009年8月2日
【試聴レポート】ラフミックスを抜け駆け聴き!
図太く粘っこいジャコのベースを堪能。
ヴァイブレーション満載のファンクアルバム。
スライ・アンド・ファミリー・ストーン、ブラッド・スェット・アンド・ティアーズ、シカゴといったファンク、ブラス・ロック、ファンクの熱い名曲をカヴァーしたライブ音源。手足が自然にリズムをとってしまうヴァイブレーションが満載です。
どの曲も“20歳そこそこでここまで真っ黒グルーヴが出せるなんて!!”といった感じで猛烈にグルーヴしまくっています。 #5《ハイアー》のジャコは特にカッコ良かった…。ジャコお得意のリズムパターンの上でブルース・ハープがソロをとり、曲の後半にジャコ自身も長めのベースソロを披露。このソロをお聞きになったら、ジャコフリークのみなさんもニンマリされるんではないでしょうか?
スピード・チューンは#2と#6。#6ではギターソロの手前で短いベースソロが入りますが、これもかなりカッコイイです!!#8では曲の途中であのファンクの超名曲(聴いてのお楽しみ)にチェンジ!!
唯一のインスト曲#1《ザ・チキン》。トランペット、ギター、ベース、オルガン、ドラムの布陣。ベースのイントロからリズム・イン!オルガン、リズムギターが加わりホーンがいつもの展開に。この頃すでにワード・オブ・マウス・ビッグバンドで演奏されたアレンジの原型を発見できます。これまで発表されているバージョンではギター(ソロもあり)が入ったものがなかったので、今回の音源はとても新鮮。
全体を通して感じたのは、今までジャコ音源であまり聞くことがなかったギターが加わることでグルーヴ感が倍増したこと。《ザ・チキン》を除くヴォーカル曲の盛り上がりが尋常ではありません。これまで聴いたアーリー・イヤーズの中でも出色の出来です。
音質も70年代初頭のプライベート音源とは思えない良い音質です(もちろんステレオ録音)製品版はさらにバランス調整が施されるとのことで、かなり楽しみです!ジャズ・フュージョンファンだけでなくR&B、ファンクが好きな方もぜひ聴いてほしいアルバムです。
※ボーナス・トラックにはハービー・ハンコックの《ウォーター・メロンマン》も入る予定ですが、こちらはまだ聴けておりません。
2009年7月6日
ジャコが当時使用していたベースは長年行方不明だったフェンダー製・ブラック・ジャズベース。このベースの現在の所有者は、もうご存じの方も多いと思いますが俳優の中村梅雀氏であります。
梅雀さんのブログ「梅雀のひとりごと」にこのベースの関連記事がいくつか出てます。ブラック・ベースのの詳細情報と所有者になられた経緯は公式サイト「中村梅雀Official Website」に掲載されていますので、ぜひご覧になってください。
トミー・ストランド&ザ・アッパー・ハンドのリリース時には梅雀さんのインタビューが雑誌に掲載されるかもしれませんね。
このサイトでは今回、収録が予定されている曲目のみの掲載になりますが、メチャメチャ興味がそそられるラインナップになっています。
収録内容が変更されるかもしれませんが、詳報が届き次第アップしていきますので、チェックしてくださいね。
じゃこのめ